TN:ほしのゆめ
34-11
最高最終レート 1780
14位
ウィィィィィィィィィィッス、どうもーあるふそーるでーす。
今回は5月25日~27日に行われた公式インターネット大会、ウルトラスーパーハイパーチャレンジの構築記事です。
星のカービィウルトラスーパーデラックスを意識したのかな?
ウルトラスーパーハイパーチャレンジとは?
簡単に言えば持ち物とポケモンの重複あり、アルセウスを除く幻とジガルデ、コスモッグ、コスモウム、ネクロズマが参戦可能なシングル63。レベルは強制的に100になる。
同じポケモンが使えるというところから種族統一で参戦するトレーナーも多く見られた。
構築完成までの経緯
ルールを確認したとき間違いなくウルトラネクロズマがトップメタになり、それと同時にウルトラネクロズマを止めてくるポケモン、具体的にはブラッキーやメガギャラドス等が増えると予想した。
そこで思い出したのがS8スペレにおいて結果を残したはりゃんさん(@hryan_poke)のソルガレオZ日食ネクロズマ(無断リンクなため問題があれば削除します)である。このポケモンはネクロズマ対策として出てくるポケモンを剣舞サンシャインスマッシャーで崩すことが可能なのである。
このルールは同じ種族のポケモンを二匹以上採用することが許されているので、この日食ネクロズマでネクロズマの障害を消し去った後月食ネクロズマ(ネクロズマの仕様上、日食/月食ネクロズマそれぞれの二匹以上の採用は不可能)を通すことができれば強いのではないかと考え、二匹のネクロズマを構築の軸にすることを決定した。
もう一匹の崩した後に通す月食ネクロズマはミラーによる同速対決が増えること、コケコやメガゲンガーなど上から殴ってネクロズマを止めてくるポケモンが少しきつめだということ、何よりZは日食ネクロズマが既に使用しているので、拘りスカーフとした。
軸の二匹の型が決まったところでこの環境は持ち物の重複が可能である関係上襷が多いと予想し、ステロ撒き要因として襷霊獣ランドロスを採用。ここまでの三体を基本選出とした。
次に基本選出の三体では崩しにくい受けループ系構築の対策を考え、オニゴーリを採用…しようとしたが構築相談をして下さったとどりこさん(@todoric0)からネクロズマの時点で重いマーシャドーを誘うオニゴーリの採用はやめた方がいいのではという指摘を頂き、とどりこさんの推薦もあり代わりとしてテッカグヤやエアームドにも地面技が当てられる竜舞ジガルデを採用した。
最後に月食ネクロズマ以外の崩した後の〆役の選択肢として襷マーシャドー、そして相棒枠でありここまでで怪しいトリルネクロズマ展開やカバ展開へのカードとして珠挑発サザンドラを採用し、構築が完成した。
以下個別紹介
意地っ張りH104A148B4S252
S:ぶっぱ
HB:あまり
基本的には完成までの経緯にあるリンク先の構築記事を参考にしてほしい。
調整はこの環境に合わせてアレンジしてあり、Sはロックカット後最速スカーフガブリアスまで振ったところあと1上げることでS1↓最速マーシャドーを抜けることに気が付き結果的にぶっぱとなった。
ウルトラバーストしないとZが打てないという仕様上日食ネクロの段階ではZはこないと油断されている感じがありサンシャインスマッシャーは非常によく刺さった。
積み技を二つ搭載しているが欲張って両方積んでもそこまでいい結果にならなかった試合は多く、どちらを積むべきかなどを考える必要があった。
臆病CS252B4
単純に高火力ゴースト技の押しつけが非常に強力、また上記の日食ネクロズマと同じくウルトラバーストの影がちらついているからか、絶対といっていいほど読まれず不毛なネクロズマミラーも征することが可能なのが非常に優秀だった。
大地の力はまだしも熱風は一切使わなかったので諸説(なおフォトンゲイザーも大地の力も共に一試合しか使ってないので目くそ鼻くそである)。メガギャラドスへのささやかな打点となりえるシグナルビームあるいはチャージビームでも入れておけばよかっただろうか?どのみちルナアーラが解禁されていればそちらの方が優秀なので今更考えても遅いのだが。
霊獣ランドロス@気合いのタスキ
陽気H8A136B112S252
HB:威嚇入りA252マーシャドーの冷パン+影うち耐え
S:ぶっぱ
A:余り
一般的な襷ステロランドロスだが耐久調整が施してある。
襷なのに耐久調整?と思うかもしれないがこれは初手でのマーシャドー対面を意識したもので岩石封じ→ステルスロックの流れで後続の襷も対面しているマーシャドーの襷もつぶすことができる。
レートが上がってくるにつれマーシャドーが増えていき、それと比例するかのようにこの調整が活きてきた。
カバルドンではない理由としては砂がこちらのマーシャドーのタスキを潰してしまう、削りや爆発による自主退場も可能であり起点になりにくい、そして何よりステロ展開を妨害される可能性が低い(先述の通り襷重複が可能な以上ステロ展開が出来たか出来なかったかで大きな差が出てくる)という点が挙げられる。
ジガルデ@弱点保険
意地っ張りH12A244S252
サウザンアロー/神速/身代わり/竜の舞
H:4n(身代わり二回でスワームチェンジ発動)
当初は受けループ対策だったがスペックの高さ故に崩した後のフェニッシャーとしても活躍した。
ただし攻撃の数値は低くこいつ一体で受け構築を崩すというよりは先述の日食ネクロズマや後述の挑発サザンドラとともに崩していくパーツの一つといった方がいいかもしれない。
襷が潰れたマーシャドー対面で舞って全抜き体制に入れるように弱点保険を持たせたが狙い通りマーシャドーの冷凍パンチを耐え弱点保険+竜の舞でA3↑S1↑しかもHP217以上残ったジガルデを爆誕させることができ、easywinした試合も複数あった。冷凍パンチで凍ることもなく17チャレの某大手実況者Sをも叩き潰した本構築のMVP。
マーシャドー@気合いのタスキ
陽気AS252B4
本当に説明することがないフツーの襷マーシャドー。
幻のポケモン故触れることがない人は全く触れたことがないと思うので一応このポケモンについて説明するとS125の速さから一致技だけですべてのポケモンに等倍以上がとれ、シャドースチールの効果(相手の能力上昇剥奪後にダメージを与える、身代わり貫通)によりストッパー性能が高く、そして特別意識せずとも最強クラスのゴーリキラーになれる超優秀なポケモン。
対戦かじってる人ならこれが強いということはすぐにわかるだろうし実際に強かった。しかし同速対決は基本的に負けていたり舞ったギャラドス相手の滝登りに怯んで17帯での勝ちを一つ逃したのは少し残念。
サザンドラ@命の球
臆病CS252D4
流星群/悪の波動/大文字/挑発
それなりに戦えそうなので最初からぶち込む前提で構築を組んだ。先述の通りトリルっぽいネクロズマ入りやカバ展開に対して出していく。
持ち物が珠なのは月食ネクロズマを悪の波動で確定でもっていきかつトリルネクロズマと一緒に入ってそうなメガクチートも大文字で仕留めるため…というのは机上論の話。他の五体と比べると低いものの選出はそこそこした、しかしトリル構築はトリル軸かどうかを見抜く材料が少なすぎること、その選出理由が攻撃の一貫を切るためだったり挑発で相手の展開及び受け回しの妨害をするためであったので珠である必要性は薄かったように思う。改善するなら(次があるかどうかは別として)一般的な挑発羽サザンドラをベースとした感じがいいのだろうか?
正直なところ環境もあるがうまく活躍させきれなかったかなと反省している。受け入れたくない現実ではあるが活躍させられないのであれば構築に入れている意味がないので今後はちゃんと活躍できるように今まで以上にしっかりと案を練るかいっそのことお休みしてもらうかのどちらかをはっきりとさせたい。
選出パターン
基本選出:@2
残り二体は臨機応変に。構築を組む段階では@2はデュアルネクロズマが当てはまるはずだったが他の三体を入れた選出も頻繁に行った。
ツボツボ入り:@2
サンシャインスマッシャーで動かす前に消し去ってしまおう。
受け系構築:@1
初手がサザンドラとは限らないがサザンドラであった方が挑発での様子見が可能だったりと後ろのポケモンでどう崩すかのプランが立てやすい。
重いポケモン
メガギャラドス:日食ネクロズマで崩す予定だったが動きがかなりシビアになり、ステロを撒かれるとマーシャドーでも止まらないので辛かった。
シェイミ:シンプルに6割怯みを上から押し付けてくるのがただただきつい。
他にも色々いるが特に選出画面の時点で頭を抱えたのはこの二匹。あと別にきついポケモンでも何でもないがマギアナの被選出率が異様に高かったので刺さってたのかもしれない。
大会を終えて
1750くらいまではサクサクいけたのだがそこからレートが停滞してしまい結果的に18チャレにも届かない不甲斐ない結果となってしまった。
17に来る前のエンジョイ勢との戦いでは如何にこちらの戦術を押し付けられるかが重要だと感じ、また負けた試合のほとんどが別のルートを取れば勝ててた、つまりプレミであり非常に悔しく思うと同時に強い人はここのケアがちゃんとできているのかということが身に染みて分かった。
次にこういう大会に参加するのがいつになるかは分からないが今回学習したことを活かして構築を作り更に上位を目指したい。
最後に構築相談に付き合っていただいたとどりこさん(@todoric0)、graphさん(@graph_poke)をはじめとするツイッター上での考察の流れに乗っかって下さった皆さん本当にありがとうございました!
おまけ:個人的環境殴り書きメモ
~1650までは普通のレートで見かけるような構築やそれら解禁枠を適当に突っ込んだような構築が大多数でたまに種族統一。レートが上がるにつれ解禁枠でがちがちに固めた構築が増え、1650以上になるとほぼそれしか見なくなる。使用率が高いと感じた解禁枠は日食ネクロズマ、マーシャドー、シェイミ、マギアナ、ジガルデあたり。以下それらの詳細。
ネクロズマは日食、月食共にウルトラバーストする個体トリルする個体半々くらいで上位に上がるにつれトリル個体が増えていった。マーシャドーはほぼ襷、シェイミは選出率がそこまで高くなかったが見かけた個体ではスカーフが多かった印象。
マギアナは先述のネクロズマとセットでトリル下で暴れる個体が多い。ジガルデは竜舞から残飯蛇睨み、蜷局を巻くを使ってくるものなど様々な個体がいた。
よく見かけた一般枠としてはブルルを除くカプ系だがほぼ出されなかったor型の判断ができない内に飛んで行ったので型は把握してない。ミミッキュはネクロズマのおやつなので今大会では露骨に少なかった。
メガ枠は予想通り圧倒的にメガギャラドスが多く、次点でメガボーマンダ。ギャラドスはネクロズマ意識のかみ砕く持ちが大多数。
総合的に言えば高レート帯の構築は日食ネクロジガルデマーシャドー@3(カプやギャラ、シェイミ、マギアナ、月食ネクロなど)という形が基本形だったのではないだろうか。
※もちろん全てあるふそーる個人の見解です。
6/5 結果公開につき順位を追記、一部修正。