3のニ乗は600族

サザンドラと色々やってる人の日記みたいな何か

【雑記】個人的おすすめ作品まとめ SF編

はじめに

おはこんハロチャオ〜!何者なんじゃ?あるふそーるです。

 2022年も終わるし今年観たり読んだりプレイしたりした作品を振り返っていたのですが、印象に残った作品を挙げてくといわゆる”未来SF”に該当する作品が多く、これで一本記事かけそうだな〜と思い書きました

 正直「自分にとって2022年はSFの年だった」ことを雑記としてちゃんと記録に残すことを目的とした記事なので、あまり読む側のことを考えた文章になっていないかもしれませんが、よければ見ていってもらえると嬉しいです

作品紹介

ポケットモンスタースカーレット・バイオレット


トップページ | 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』公式サイト

 説明いる?全人類プレイしていると思うので個人的な感想を適当に…

 AIをテーマにした作品では「人類に歯向かうAI」がよく話の軸として選ばれます。ポケモンSVの「ザ・ホームウェイ」もその一つと言えるでしょうが、この物語に登場するAI…オーリムAI/フトゥーAI(以下博士AI)は「人間(=主人公)に歯向かうAI」である前に「人間(=オリジナルの博士)に決して逆らえないAI」でもあるんですよね。ロボットは人間の指示に逆らえない、というのは今を生きる我々にとっては当たり前の話ですが、それは汎用型AIである博士AIも同じであり、だからタイムマシンを止めようとしても自分一人ではどうしようにもなかった。

 恐ろしさや冷徹さとはまた違うAIだからこその宿命、そして夢への執着が生み出した人間の狂気…未来SFでありながらも、技術そのものではなく技術を使う人間が危険であるという現代に通じる話でもあり、そこに向き合った話作りが成されているところが、ひとつの”SF作品”としてとても気に入っています。

 ゼロラボ外では停止してしまうのにも関わらずタイムマシンに身を投じた博士AI。AIだからこそ自身の死を容易く受け入れられたのかもしれない一方で、最後にAIらしからぬ夢を語って飛び立っていったのはなんとも切ないものです。

恋愛フロップス


オリジナルTVアニメ「恋愛フロップス」公式サイト

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OPがめちゃめちゃに良いので聴いてほしい

 この中では一番人を選ぶであろう、2022年秋に放送されたオリジナルアニメです。一見本当に令和の作品か?と思ってしまうような下品でベッタベタなハーレムギャグアニメですが、わざわざ「SF編」と銘打ったこの記事で紹介しているということは…?

 詳しく言うとネタバレになりますが、メジャーな作品で例えるなら極限まで下品にした「五等分の花嫁」……に「ケムリクサ」を足して二で割ったアニメといったところ。OPや序盤に伏線が多い、EDに仕掛けがある等の点でも「ケムリクサ」と共通するものがあり、全てを知った後に改めて観てみると、なかなか丁寧に練られた作品であることがわかるかと思います。

 正直一歩足りないアニメなのは推してる側としてもよく分かってるのですが、それでもこのアニメに感情グチャグチャにされて定期的に話題に出してる人間がここにいるので、興味湧いてきたのなら是非とも観てみてほしい一本です。序盤で切りたくなるのも分かりますが(自分もそうだった)、その気持ちを胸に苦笑いしながらでもいいから是非七話までは…!

 ちなみに僕は愛生ちゃん(三つ編み眼鏡の子)にホイホイされてこのアニメ観始めました。ロブロイちゃん!?

四畳半タイムマシンブルース


『四畳半タイムマシンブルース』公式サイト

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サマータイムマシンブルース」を「四畳半神話大系」の舞台やキャラを用いてアレンジした小説、及び映画です。なんのこっちゃ?って方もいらっしゃると思いますが、両作品を知らずとも十分楽しめる映画なのでそこはご安心を。神話大系すっとばしてこの作品単体で子供向けの文庫本が出てるレベルです。

 やってること自体は「タイムパラドックスを起点とする宇宙消滅の阻止」なのでスケールは紹介している作品の中でも特に大きい…はずなのですが、そんなこと知るか!とばかりに好き勝手する大学生達と、それに振り回される「私」達のしょーもない掛け合いが見ていて非常に楽しい作品です。こいつら本当に京大生か?

 頻繁にタイムスリップが行われる複雑な作品ですが、頭空っぽに純粋なコメディとして楽しんだとしても問題ないのもポイント。物語終盤、ご丁寧に「私」が時系列を解説してくれるので、最終的には一本の筋が通り「なるほど!」となる気持ち良さが誰でも味わえます。

 単品でも楽しめるのは最初に述べたとおりですが、前作「四畳半神話大系」を知っているとニヤリとできるセリフや展開もちらほら。「四畳半神話大系」を見てからこちらをみるのはもちろん、両作品はパラレルの関係なので最初に「四畳半タイムマシンブルース」を見て興味を持ったら「四畳半神話大系」を見てみるのも面白いかもしれません。

なめらかな世界と、その敵

 僕がSFというジャンルに興味を持つ切っ掛けとなった一冊です。計6つの作品からなる短編集ですが、中でも人格や感情の上書き・固定が可能となった世界を描いた「美亜羽へ送る拳銃」、幼馴染が止まった時の世界に閉じ込められた少年を描いた「光より速く、ゆるやかに」の二本がオススメ。個人的な感想になりますが、どちらも100ページそこらの作品であるのにも関わらず、読み終わった時の満足感にとても驚いた作品です。

 6つの作品に共通するのが、未知の技術や超常現象により引き裂かれてもなお繋がる人と人の絆を描いている、というところでしょうか。勿論上記以外の他4作品も面白い…というか僕が百合よりも男女恋愛を好む人間だから上記二作品がブッ刺さったのであって、百合も男女恋愛もいけるって人は僕以上にこの作品を楽しむ資格を持っているのではないかと思います。正直うらやましい。

 短編集という形を取っている以上手に取りやすいですし、とりあえず面白くてサクッと読める作品を読みたい!って人にはぜひともオススメしたい作品です。

星のカービィ ディスカバリー


星のカービィ ディスカバリー | Nintendo Switch | 任天堂

 SF感で言えば機械化されたポップスターを冒険するロボボプラネットも中々のものですが、こちらは”元々人類が住んでいたであろう世界”に直接乗り込むこともあり、カービィらしからぬポストアポカリプス的な世界観にどっぷりと浸ることができます。誰もいなくなったショッピングモール、我々人類のものと似た言語、そして待ち構えるは彼らがこの星を去るきっかけとなった究極生命体…

 無論普通にカービィとして面白いですし、3D化されたことで結構いろんなところを探索できるようになったのが、先述した世界観と合わさって冒険をよりワクワクさせてくれます。近年のカービィに違わずBGMもラスボス戦筆頭に名曲揃いで、HAL研の新たな挑戦でありつつも全体的に高水準でまとまった作品となっています。

アイの歌声を聴かせて


https://ainouta.jp/

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 先程ポケモンSVを「人間に逆らえないAIの宿命」を描いた作品と言いましたが、この作品は逆に「AIは人間の指示に従う」を徹底的に突き詰めることで、AIは友達!的なSFにありがちな「それ放置したら危ないよね?」という疑問に対し「人間が善意を持って使えば大丈夫」という回答を可能にした作品となっています。詳しく言うとネタバレになっちゃいますが…

 そしてもう一つ。個人的な感想にはなりますがこの作品、上映が終わった後、男女の恋愛と女の子同士の強い友情という一つの作品に詰め込んだらお互いを食い合いそうな要素を、逆にお互いを引き立て合う関係として上手く昇華できていることに強く感動した覚えがあります。男女の恋を掘り下げれば百合がもっとエモくなり、逆に百合を掘り下げると男女の恋がもっとエモくなる…そんな不思議な感覚を味わえるはずです。他にもタイトルの意味やミュージカル風の演出など、様々なところで”良く出来てるなぁ”と言いたくなる作品になっています。

おわりに

 と、いうわけで個人的おすすめ作品まとめ SF編でした。未来SFと言うとまだ見ぬ技術に夢を広げる物語…と言いたいところですが、ぶっちゃけ”まだ見ぬ技術”のせいで全部大変なことになってるので、未来に対する不安も募るばかりであります。まぁそれはそれとしてこれを読んだみなさんが紹介した作品を手にとってそして楽しんでいただければ僕としてはそれ以上に嬉しいことはないです。

 そうそう、これ前回でも前々回でも言いましたが、SFに限らず面白い作品あったらぜひツイッター感想とか呟いてほしいです。〇〇おもしれー!!!!ってフォロワーが言ってるの見るとやっぱり興味出てきちゃうんですよね、影響されやすいオタクなので。お願いします。

 ではまた。同じような記事多分一年後にまた書くと思います。

alphsoru635.hatenablog.com
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 よければ過去作もどうぞ。