3のニ乗は600族

サザンドラと色々やってる人の日記みたいな何か

【雑記】今年履修して面白かった作品まとめ(令和5年)


サムネ用

今年も終わりますね!!!!!!!!!!!!!
というわけで総まとめ的なやつです。オタク記事です。

並びは適当

面白かった作品

タイタン


仕事とAIをテーマにした実にタイムリーな作品。ただし仕事を奪われかけている、ではなく完全に奪われきった後の世界での話。
個人的にはまずAI社会を「当たり前」としてポジティブに描いてるのが嬉しかった。昨今の急激な発展を恐れるあまりその良さも潰しかねない情勢を見ていると…ってこれはここで語る話じゃないか。
働くAIがうつ病になってしまい(!?)、その原因を探る為に「仕事」とは何かを改めて確かめていく本作。誰もがふわっとした認識で捉えている概念と、理屈で詰めていく”野﨑まどらしさ”の相性の良さをとことん味わえる一冊だと思う。
実はおねショタものだったりする。

新世界より


オタクなら一度は聞いたことがあるであろう超名作SF。分厚い文庫本3冊分の長編だけど驚くほどするするっと読めてしまったのが印象的。
ハッキリ言って上巻前半は致命的につまらない。特に球遊び大会編でも上巻後半からの怒涛の種明かしと待ち受ける運命は、それまでの溜めを余裕でペイ出来る面白さ。SFの顔してるけど”どうしようにもない問題”へどう立ち向かうかという視点では現代社会にも通じるものがある。長さに怯んで読まないのは絶対に勿体ない。
アニメ版もあるけど中盤までの説明不足が目立つので個人的には原作を推奨。ただし公式が解説動画をアップしてるのでそれを見ながらならアリかも?

夏への扉


ここで紹介する必要性すら疑問に思うレベルの超名作SF。それを言い出すと「新世界より」もそうではある。
時間モノのSFだからこその伏線回収はもちろん、数十年前のSFだからこその現代コンテンツにはない世界観も読んでて楽しい。ただ個人的には何より現代のオタクコンテンツとして出しても遜色ないストーリー展開が刺さった。それ往年の名作小説がやってくるの!?って感じの衝撃。
一昔前の翻訳ものなのでちょっと癖はあるし、中盤までの工学SF要素は少し退屈だったけど、それはそれとして読んでよかったと強く感じた一冊。

君といたい、朽ち果てるまで


特級呪物。
中高生辺りをターゲットにしたであろうこういうタイトルと表紙の小説は本屋でもよく見かけるが、それらと同じような感覚で手に取ると心に致命傷を負うことになる。というか中高生が手に取りかねないこのパッケージでGO出した人間かなり性格悪いと思う。まぁボーイミーツガールなのは間違いないのだが…
”面白かった”という以上に”印象に残った”といった方が正しいかもしれない。胸糞悪さ、そして読み終わったときの虚無感は今まで履修してきた作品の中でもダントツのトップ。メイドインアビスを楽しめるレベルの胸糞・グロ耐性を持っているのであれば是非読んでみて欲しい一冊。

ベイビー、グッドモーニング


フォロワーからおすすめされた作品。そういう贔屓とか抜きにめちゃめちゃ良かった一冊。
心温まるとか言われてる作品にありがちな押し付けがましさ・下品さが無く、スッと飲み込めたのが何より印象的だった。
正直良かったのは間違いないのだけど、語れと言われると少し難しさを感じたりもする。語ることに無粋さを感じるってのもある。
同じ作者のサクラダリセットも面白かったし河野裕今後追いかけるかもしれない。SF系以外でひとつ作品を選ぶなら間違いなくこれ。

有頂天家族


や、原作は数年前に読んでるけどアニメ版見たのは今年なので…
日常ありシリアスありラブコメあり家族愛あり派閥争いありのごった煮作品。それでいて森見登美彦特有の変なノリもあるめちゃ楽しい作品。これもうわかんねぇな、おもしろきことはよきことなり。
森見作品らしくやたらと京都の解像度が高いので、ハマったなら京都へ聖地巡礼しにいくことを強く推奨する。

ふらいんぐうぃっち


日常系の刺さり悪いあるふそーる氏が珍しく超面白いと感じた日常系。まぁぼざろもそこそこおもし…ってあれは日常系とはちょっと違うか。
舞台に明確なモチーフがありつつもちょっと不思議な世界観という辺りは有頂天家族に通じるものがある。
単純に出来が良いのはもちろん、女の子かわいいけど萌えアニメかと言われるとちょっと違う程度の落ち着いた雰囲気がとても好き。

OMORI


「君といたい〜」程ではないけどこっちも中々のパッケージ詐欺。ぼくこういう優しい世界に見せかけて中身ハードなやつだいすき!!!!!!!!!!!
3すくみの感情(状態異常とタイプを足して2で割ったようなもの)を使ったバトルシステムはシンプルながら結構楽しいし、BGMも良い。パッケージ詐欺とは言ったが、パッと見の世界観やMOTHERのようなちょっとヘンテコなRPGが好きならプレイして損はないはず。

逆転世界ノ電池少女


オタクにとってアニメ・アイドル・ゲームetcとは何なのか?という問いを軸に進んでくロボットアニメ。Twitter(現X)で「電池少女→恋フロ→16bitってオタクカルチャー再解釈アニメの流れが〜」的なツイートを見かけたのをきっかけに視聴。
状況自体はシリアスだけどオタクカルチャー扱ってるだけにノリはかなり軽めで、ほぼイッキ見に近い感じで観終えてしまった。二期ありそうで無いのが少し残念だけど話は綺麗に纏まってるし、オタクの悪いノリとか大好物なのでかなり満足度高めだった作品。

Vivy -Fluorite Eye’s Song-


フォロワーからおすすめされた作品。SFのオリアニとかいう存在知ってたら絶対見てたタイプのアニメだったので助かった。持つべきものは友だな!!!!!!
AIに与えられた使命とかそういうテーマめちゃめちゃに好きなので無事刺さった。メタルフロート編の話が一番すき。
終わり方が若干賛否分かれそうだな〜と思いつつも、個人的には割と納得できた感じ。欲を言えばもうちょっとハッキリした終わり方してくれれば完璧だった。

16bitセンセーション Another Layer


美少女ゲームの歴史や制作現場を題材とした”美少女ゲームシナリオ風”アニメ。原作があくまで美少女ゲームの歴史や制作現場を「語る」ことに注力してるらしいことを考えると、かなりの魔改造が入ってるしその弊害も少し感じたりする。主に山田冬夜(左上)の扱いとか。
終盤ちょっと不安になったけど無事畳んでくれて安心した。多少の粗はあったけど、美少女オタク少女とPC98オタク少年によるボーイミーツガールとして綺麗に一貫してると思う。
同じ秋の(実質)オリジナルアニメ、美少女ゲームに通じるシナリオ、途中からのSFなど類似点が多かったのもあって、今年一年続いた「恋愛フロップスロス」を一番埋めてくれたのはこの作品だったかもしれない。

惜しかった作品

ポケモンSV ゼロの秘宝


いちごがレプリカだったショートケーキ。これマジ?オーガポン周りの掘り下げに対してテラパゴスのそれが貧弱過ぎるだろ…
ゼイユお姉ちゃんすき。

【推しの子】


一話”は”めっちゃ面白かった。
でも二話以降サスペンス放ったらかして変にラブコメし始めたのが好きじゃない。やりたいことがハッキリしてない作品への評価がキツくなりがち。

これからに期待したい作品

少女Null


雰囲気好きで何となく読み始めた作品。
単行本買った程度には頑張って欲しいと思ってる。

スパイダーマン オクトパスガール


フォロワーに勧められたやつ。MARVEL全く知らなくても楽しめる。
ドクターオクトパスすき。

最後に


これの影を追い続けた一年だった

改めて振り返るとSF率たっけぇなぁと(15作品中7作品)
最近アニメと漫画見る習慣ついたのでこの調子で来年も色々履修したいですね。

おわり